2011年12月25日日曜日

函館通信166・・・騙された・・・仁兵衛

 まんまと騙された!
 「芭蕉と蕪村と諺と」・高桑哲男(中西出版)という本を新聞広告で見て取り寄せ購入した。新聞の広告には「句界の常識を覆す!芭蕉と蕪村のルーツは諺にある 『合鍵語』で導き出す『新解釈』 芭句・蕪句に秘められた『夢の世界』」とあるのを読んでわくわくして購入手続きをした。

 本を手にしてページを開いたら吃驚したのを通り越して呆れて何もものが言えなかった。幾らなんでもこんな解釈が成り立つとは呆れてしまう。例題をここに掲示するのも憚れる。

 序文に「芭句・蕪句をミステリー作品とみなすとき、『事件』の解決篇は合鍵語の意味づけ次第で異なる。著者が示す合鍵語も一つの正解の候補に過ぎない。つまり、誰もが自分の答を正しいとすることができるし、また、違った答が存在してもそれが何かを知らずに終る。読む側が『自由鑑賞する』度合いのきわめて高い文学ジャンルが新登場していたのである。」とある。さも崇高な新解釈がなされるのか期待されると思ってしまった。

 兎に角、合鍵語に陰茎、肛門セクスなどの言葉ばかりで二人の俳句と諺を自分勝手に解釈し長々と三百ページに渡り自慢しているのだ。読んでて気持ちが悪くなり直ぐに読むのをやめた。著者はと思いこれまた驚かされた。1940年生まれの北大工学部に2004年まで勤めていた男だった。

 興味のある人はあくまでも本屋で立ち読みをしてください。11月に出た新しい本です。あー損した!!

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