庭の片隅に大きなかまきりが仰向けになって死んでいた。外猫に餌を日に二回与えているが、それは餌皿のすぐ横なので嫌でも目に入る。猫も全く無視している。三日目だったか何げなくかまきりを見ると、何と脚が細かく動いているではないか。生きていたのだ。
普通、虫はあっけなく死ぬ。こいつは別物だな。なにか妙に感動してしまった。そう言えば腹部など身体はまだしっかりしている。
昨日一日外出していて、今朝になって見ると、もう動いていない。腹部の一部は黒ずんで腐敗が始まっているようだ。すでに骸と化していた。生死の境は歴然としている。しかし全くかまきりは只者でない。仰向けに昂然として死を迎えたわけだ。庭の片隅のささいな事であったが、ここにも命の荘厳さ、といえば大袈裟か。
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