2013年3月21日木曜日

アートな一日・・・猫跨ぎ

  褌子夫妻は何と一日に五箇所を経巡っているわけだ。元気だねえ。愛妻と一緒であれば言うが野暮か。
同じ日に、当方、六本木の森美術館「会田誠展」へ出掛けた。高速エレベーターで森ビル52階へ上がって長い行列にウヘッ。今日は祝日か、しまった、と思ったが、良く見ると、始まったばかりのA.ミュシャ展の方だった。同じフロアでこちらはそうでもない。昨年秋から開催中で今月末長い会期が終わる。
  会田誠は、知らなかったが、日本を代表する現代美術家という。「美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。・・・・」  先日ちょっと新聞に報道されたが「残虐な児童ポルノ」「きわめて下劣な性差別であるとともに障害者差別だ」と市民団体から抗議を受けたという。
まあ、一口でまとめることは出来ない。エログロあり、一見真面目風な写実画あり、漫画あり、がらくたあり。現代アートに意味を求めては駄目だということははっきり判った。所謂、画家としての力量は卓越した実力者であることはすぐ判るが、意味を定着する世界からさっさと抜け出ている。これがとにかく現代の芸術ということらしい。
同じジャンルの村上隆の絵画が海外で法外な値がついて取引されている。日本の現代アートは世界でそんな評価らしい。
帰りに東京駅でビールで一休み。この辺もすっかり変わってしまった。ひとつ明らかなことは、六本木でもここでも、年金族はとっくに主客ではないということだ。
アートな一日でした。

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