結婚式の形も最近はどうなんだろう、多様化したとはいえ、ホテルで豪華な披露宴は相変わらずか。双方の親戚が知己になるなんていうが、式が終われば一生相まみえることもない。各々の客の数を競って、サクラを雇うなんて喜劇も何時までも続くまいが。
祝辞も逸徳氏の様なシーンとさせるのはこれは相当な芸だ。しかし聞く方も草臥れるのが多い。アレはアレで遣る方も必死にやっている。式の形をそれなりにするべく皆必死に演じている。疲れ果てるわけだ。
昔、ドイツの田舎の滞在した古いホテルで結婚式に遭遇したことがあった。こっそり覗いてみると、実に和気藹藹。挨拶そこそこに歌の披瀝が始まった。素朴なおじさんなんか実に朗朗と民謡らしきものを唄う。そして手を取り合ってダンスがあって愉しそうだ。舞台にはリボンで飾った自転車二台。これが多分みんなのプレゼントらしい。なんだかニコニコして自然体がいい。こんなのならいいけどね。
しかし、結婚式も葬式もそれなりに遣ってしまうんだな、結局、我々は。
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