なるほど、夭夭灼灼たる桃の花か。難しい祝辞をしたんだね。
今日、「連句をつくる・味わう」なるカルチャ-の最終日だった。俳句は連句の発句の独立したものだが、実際に連句を囓ってみると、その違いがよく判る。それにしても現代俳句は子規以降、遠くへ来たものだ。つまり現代俳句の名句を発句に持ってきても、その先連句に繋がらない。全然別のものになってしまった。
それはともかく最近の十句。
・書架ひとつ空つぽにしてセロリ噛む
・風光る嬰に小さき盆の窪
・靴箱の暗がりにある余寒かな
・歩兵軍曹吉田某の碑いぬふぐり
・梅林を出で顔のなき街歩く
・鶯や硬貨嵌めたる爺の耳
・薄氷の一つを除けて手水かな
・線描の子規のへちまの日永かな
・春めくや万能ナイフ使はざる
・春陰や釘箱にある歩数計
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