・あといふこゑがふるへて春の底に○
・じきに死ぬくらげをどりながら上陸
さっぱりわからんが単なる言葉遊びでもなさそう
世の中にはへんなことをかんがえるひとがいるもんだね
時代の閉塞感がでている。
ふーん現代俳句はいまこういう奇妙な花を咲かせているのか。
・空に置き去りの蹄鉄梅咲いて
う~ん面白い。前二句よりずっとずっと空想が刺激される
・藍甕のほとり騎乗し恋愛し
藍甕、蹄鉄がでんとした実在感があって俳句らしい。作者の年輪も。
なにいっとるか全然わからんが、こういう五七五があるんだね
どうして賞をもらうのか不思議だが・・・
―――――
つづいて仁句鑑賞
・ 餅花や客間の猫の大あくび
そうです。もう一月も終わりなんだ。
・ 風邪引きや漢方薬の大袋
くらげをどりなんかより平易でよい
小生はすぐ葛根湯飲んでいます。五能線にそなえて毎朝乾布摩擦しています。
・ 路地裏で冗談一つ春一番
まだ函館に春一番は吹いてないだろうが、春願望だね
・ 地の声の押し込まれてや雪捨場
地の声が面白い。黒い土が雪の下からでてくるのはもう少し先なんだろうな
・ ロボットの関節動作春近し
ホンダのアシモ君か。可愛い声をだすんだ。ゆっくりゆっくりの歩き方がよい。あれは年寄りの歩き方なので好ましい。おれもそのうちあんな風に歩くんだろうな…
・ 手の内のハートのエース日脚伸ぶ
優雅だね。トランプも長いことやっとらん。
・ ワイパーに敬礼されて大氷柱
氷柱が大きくなるということは春近しだ。氷点下だけだと氷柱はできない。
こんな空気の冷たさと湿度が好ましい。零下何十度だとぴりぴりと乾燥していかん。乾燥肌でかゆくて困る。かゆいカユイ!としとった証拠だ。
…てなことを大氷柱で感じた。ワイパーが敬礼、ユーモアがよろしい。じきに死ぬクラゲよりずっとユーモアがある
・ 心得に捨鞭ありて寒明ける
捨て鞭なんて古風なことばを引っ張り出した。
心得がぜんぜん面白くない。ペダサスにひと鞭くれて寒明ける とか
・ 昨日から一里一尺寒鴉
一里一尺で春が飛ぶように来るということか。とすると寒々と荒れた感じの寒烏ではちがう。一里一尺がよくわかんないので困るなあ。後ろからあられ一尺寒鴉?
・ 丸めたり引き伸ばしたり寒の空
チュウインガムみたいな空だね。函館はそんな空ですか。
こちらはかんかん照りの空で乾燥しきっております。
かゆみ止め尿素満載のメンソレータム塗っても塗っても痒くてたまらん。
逸徳さん五能線深浦の宿でおたがい背中かきあおうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿