2011年1月11日火曜日

わがおもい遂に羽化せず冬木立・・・・・褌子

函館通信もはや128号になったか。はやいもんだなあ。
今号は、あまりの極寒にいなおったという風があって欣快のいたり。
逸徳句
・ わがおもい 遂に羽化せず 冬木立
ついにメタモルフォーゼすることなくここまで生きてきてしまった。これからはもう驚天動地疾風怒濤の人生は望むべくもない。
・・・しかしこれでよかったのだ。これが運命だったのだ。これ以上なにをのぞもうぞ。まあ五能線でも旅して美味い酒でも飲もうや
てなふうな作者の屈託、居直りがみごとにでている秀句。作者は老境句の分野でいまもっとも注目される地方俳人なのである。
    人生ほど生きる疲れをいやしてくれるものはない     ウンベルト・サパ  
��「人生」を酒とか恋とか犬猫とか温泉とかにかえても可。むろん女房でもかまいません)
                      


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