2011年1月12日水曜日

富士山・・・猫跨ぎ

以下は、勝手な感想である。

わがおもい 遂に羽化せず 冬木立
わがおもい 羽化せずも良し 冬木立
正月早々、悔恨の情も相応しくない。余情を残そう。

みどりごの 目の中の蒼空 椿咲く
みどりごの 目にも青空 椿咲く
原句の中七は字余りで冗長。ただ情景はありふれて余り面白くないね。

うたうよう なく子もありて 椿咲く
うたうように なく子もありて 寒椿
「よう」は「ように」とはっきりした方がいい。上五の字余りはまあ大目にみられる。名詞止めが一般には落ち着くね。

当地では、冬の晴れた風の強い日に冨士山がよく見える。総武線では、幕張あたりの高い建物がないあたり、それから荒川を渡る橋の上から。何だろうね、不思議な感覚を覚える。
長年欧州に留学していた人が、帰途、冨士山を飛行機から見て、突如涙が出たと言っていた。一度も帰りたいと思ったことはないのに、と。

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