2012年1月11日水曜日

お疲れ様でした・・・猫跨ぎ

  晦日から正月にかけて大変でしたね。まずはお悔やみ申し上げます。
私の両親は比較的楽な往生だったとは言え色々あった。闘病の末というのはなかなか切ないものだろうね。人の最期は、複雑なさざ波を周りに残して逝く。時間が癒してくれるのを待つしかないね。本当に時の経過しかない。ご苦労様でした。

仁句鑑賞。いつものように勝手な鑑賞であるが。

・はんぺんの一番に消え寒の空
多分、家族でおでん鍋を囲んでいる風景。口当たりの良いはんぺんが先ず売れてゆく。はんぺんの白さが寒の空と響き合う。
・北国の時計の遅し日脚伸ぶ
お葬式の一風景と思われる。日影のうごきが分かるほどの時の流れなのだが。
・文庫本一枚捲りしづりかな
これも同じ景か。読むともなく文庫本の一頁を捲る。外は雪の垂りが。特選。
・寒の入九十歳の骨砕く
そう。骨箱にそのままでは収まりきらないんだ。普通は第三者の係員が擂り粉木のような棒で無機的に押し込む。骨の砕ける音。はっと我に帰る、訣別の時か。

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