ことしからカミオカンデの東大宇宙線研究所と数物連携宇宙研究機構が共同でXMASSという素粒子検出器を神岡鉱山地下に建設し暗黒物質の探査が始まる。
一つひとつの銀河からの光が暗黒物質の「重力レンズ効果」で曲がり、ゆがんで見える銀河がどこにあるか。これを調べれば、その手前にある暗黒物質の分布図ができる。
宇宙の加速膨張がどんどんすすめば将来、宇宙は引き裂かれることになるがそんな悪さをする暗黒エネルギーの暗い性格(笑)もわかるかもしれない。
国立天文台のすばる望遠鏡(ハワイ・マウナケア山頂)が暗黒エネルギーを調べる「すみれ」プロジェクトも今年はじまる。
アンデスの標高5000㍍のアタカマ沙漠に建設された国際天体観測プロジェクト「アルマ電波望遠鏡」の初期観測も昨秋から始まった。解像度は「すばる」やハッブルの約10倍。宇宙ができてまもないころの銀河、星の誕生、太陽系のような惑星がどうやって生まれるのか137億光年の過去にむかって探査をはじめている。光ではみえない宇宙にただよう極低温(-260度)のガスやチリを観測し生命の起源となるような物質が宇宙に存在するのか、宇宙空間の原子や分子の組成を調べて物質進化を探るのだという。
宇宙は何からできているのか、われわれは何から生まれどこへ行こうとしているのか、137億年の宇宙の歴史を人類はこの50年で(アインシュタイン没年は1955年)理論と日進月歩の観測技術で着実に理解しはじめている。
宇宙進化のひとつのちっぽけな産物たる人類の脳髄もなかなかやるではないか。
猫跨ぎさん、仁ちゃん、ここんところあたりを俳句でお願いしたい。
意外や意外、宇宙の果てをやっと覗いたら、そこにこちらを覗いてる自分がみえた。宇宙なんて極くごくシンプルだったなんてことになり、17文字にぴたり納まちゃったわい、なんてことになると面白い。
0 件のコメント:
コメントを投稿