2012年10月12日金曜日

憲法&蛇笏・・・猫跨ぎ

 きのう時間切れで舌足らずになってしまった。日本の現憲法がなんか嘘くさいという感じはずいぶん前からあった。そして大学の自治か。滝川事件や美濃部事件への反省と聞くと、ああ、また恐れと反省が始まったなあと反射的に思うね。
帝国憲法、治安維持法、旧日本軍と治安警察―いうなれば、日本のアンシアン・レジームが崩壊してから65年。いつまでその亡霊に捕らわれているのかと思うね。「戻るまい昔来た道」を専らテーゼにした社会党が消えてなくなってから久しい。もう昔話はいいんじゃないか。私見では現代のアンシアン・レジームは今の憲法じゃないかと思うくらいだ。国家意志とか戦争とかの話になると、恐れと反省の気分が前面に出て、柔軟な対応が出来なくなる。色んな意味で現実に即した憲法をそろそろ持つ頃だろうね。

飯田蛇笏ですか。くろがねも、すすきも、芋の露もみな好きな句だね。みな名句ばかり。もう大御所の古典だなあ。すっかりしゃぶられて、あまり実作の参考にならない。現実を詠うには現在只今の待ったなしの気持のほうが必要だからね。
山本健吉もいま余り読まれない。歴史的な役割は終わったのでは。尊敬はしているけれどね。

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