一寸待ってくれ。戦前は軍事技術偏重で基礎科学は見向きもしなかったとはどういう科学史観かね。湯川博士だって戦前の日本の基礎物理学の成果だろう。戦前、ノーベル賞に近かった科学者は沢山いる。医学生理学賞に限っても、北里柴三郎(血清学)、野口英世(梅毒病原体)、鈴木梅太郎(ビタミンB1)、山極勝三郎と市川厚一(人工癌)、稲田龍吉と井戸泰(ワイル病病原体)など。
北里は第一回の受賞の寸前だったことが後日明らかになっている。このころはどうしても欧米中心で日本のプレゼンスが低かったことが主因らしい。市川厚一は当時北大の大学院学生で東大に留学中だったとか。江戸時代にすでに西洋の科学を咀嚼する素地は日本にあって、文明開化のあと繋がったというべきだろう。
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