2012年3月11日日曜日

函館通信172・・・四寒三温・・・仁兵衛

折角書いた文章と句評がPCの調子が悪いのか送信出来ずいらいらしています。逸徳さん、あまり論理的に俳句を解釈しないで気楽にやって下さい。

  春の野や宇宙の涯の骨董品
  宇宙まで塵棄てにゆく木の芽時
  春の精踏切板から飛び出して
  光より速く走りて四月かな
  針の穴するりと抜けて春の海
  スローバラッド奏でる土偶鳥曇
  洋食でも和食でもいいよ春の雲
  物を云ふ瓦礫のありて彼岸かな
  沈む球異国の空に囀りて
  白楊の春まだ浅き轍かな

猫跨ぎさんの句は逸徳さんの評と作者の解説が先に来てしまって評するのが難しくなってしまいましたね。その中でも「判子屋の・・・」が特選です。・・・小さな判子屋の頑固親父が浮かんで来ました。地方でもどんどん無くなっていますが頑固に店を守っている姿が「余寒」の季語を巧みに導き出している様な味がしました。
更に「黙祷は何も祈らず沈丁花」が次に来ます。今日2時46分震源地の方向に向かって黙祷をしました。黙って祈るのも祈りの一つの形でしょう。それにしても沈丁花がもう匂いますか。


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