2012年3月12日月曜日

三寒四温・・・猫跨ぎ

  仁句はここへ来て前衛的な色彩を増してきたね。あまり具象のイメージを探さず、全体の雰囲気から三寒四温を感じてくれと言うことらしい。作者自身は個々に具体像はあるのだが。例えば「沈む球異国の空に囀りて」は、アメリカに渡ったダルビッシュ投手のことだが、囀りと付けるところなどは優しい心根が表れている。
あえて詳しく評釈しないが、
特選: 針の穴するりと抜けて春の海
準特選:スローバラッド奏でる土偶鳥曇
としたい。

  私の句の句評、お二人には感謝。確かに逸徳評に早々と自句自解してしまい、ちょっと早まってしまった。
「雪の匂ひ」は昔を懐かしんで作った。雪下ろしなんかして一服しに男たちがどやどやと来てお茶を飲む景だが、雪の匂いは雪国の人はすぐ判る。
「春ショール」に角巻きのおばさんか。それもいいが、艶冶な女性を思ってもいいよ。
「黙祷」は必ずしも昨日を思っての句ではなかったが、まあタイムリーだったかな。
逸徳氏の句評が論理的に傾き、いかがかという仁ちゃんの言だが、そういう角度からの切り込みも貴重ではないかと私は考える。と言うことでこれからも参戦して欲しい。

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