『道化師の蝶』はどうかというと、途中で終了。1/3も読んでいない。これ最後まで読むには相当の忍耐が必要だ。「わたし」が旅客機のなかで風変わりな実業家と隣り合わせになる。とりとめのない会話から新しい出版物の話が始まるが、ふわふわととりとめがない。あちこち話は枝葉が伸び、また元に戻り、言語論の話になったり、「わたし」が変わったり、そういうパラグラフがいつまでも続く。まともな小説の概念から相当に飛んでいる。新しい試みか何か知らないが、そんなことでとにかく一票いれとくかで決まったような、審査員もよく判っていないのではないか。で、先行きあまり時間のない私としては放りだしたというわけ。これが現代小説らしい。先行き暗いぞ。
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