「科学の敗北」を興味深く拝読。
「地震予知に金を使うより耐震研究を」と強調していたのは、竹下均ではなく「ニュートン」を創刊した地球物理学者の竹内均ではなかろうか。費用対効果でいえばまったくその通りだと思う。地震予知が未来永劫不可能かどうかはまだわからないというのが現今の地震学の実態なのでは。
原発は危険すぎると警鐘乱打していた科学者も少なからずいたのだが、徹底して排除された。原発に関しては原子力ムラに投下された莫大な研究資金に群がっていた「科学技術者」が敗北したということだろう。
しかし政府と財界は原発再稼働に執念をもやしている。もう一回、フクシマ規模の原発事故が起きたら日本はどうなるか、そんなこと「想定外」のことはとりあえず「想定」したくないということか。大事故がまだ進行中でも、こういうことが平気でまかり通る日本の現状は「社会科学者の敗北」かもしれない。
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