2012年3月24日土曜日

大相撲の話・・・猫跨ぎ

  夕食を作りながらテレビの相撲をちらちらと見る。このところ関脇が頑張って、次々に大関を射止めている。琴奨菊、稀勢の里、と来て、今場所は鶴竜が今日勝って太鼓判。何せ横綱、大関を連破だから文句なしか。この中堅どころが最近めきめき力をつけてきて、白鵬も常勝と行かなくなった。確実に新しい勢力図が出来つつある。潮目だね。変化は突如やってくる。こんなのも面白い。
  ところでこの鶴竜なかなか好感が持てる。無口でこつこつタイプ。地味で目立たなかったがいつの間にか実力者になった。所属が井筒部屋。ここはその昔、差し身の良さ、特にもろ差しで鳴らした鶴ヶ嶺の伝統を伝える。鶴竜はその継承者にまことに相応しい。これが相撲の醍醐味なのだ。
  対照的なのが大関把瑠都。エストニア出身の大男。肩越しに相手のまわしを掴んでぶん回す。あれは相撲ではない。見るたびにげんなりするが、懐に食いつかれると意外に脆いのがご愛敬。鶴竜はモンゴル出身だが、顔、体型、日本人と見分けが付かない。日本語もびっくりするくらい流暢。一般にモンゴル出身の力士の日本語は、ニュアンスを含め実に達者だ。お互いにアルタイ語系のせいなんだろうが。

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