熊さんは充実した毎日を送っているようで結構だね。唱って打ってもう時間が足りないくらいとか。体調も申し分ないようだ。まあ、好事魔多しだから、階段で転ばぬように注意してもらいたい。
いま物議をかもしている(そうでもないか)、芥川賞受賞の『共喰い』(田中慎也著)を読んだ。誰か読んだかな。芥川賞というか現代小説はほとんど読まないのだが、ほんの思い付きで。で、どうだったかというと。出来損ないのどぎつい描写のオンパレード。濃厚な緊張感の場面描写に秀でるという向きもあるが、だからどうなんだ。敢えていえば、最後の結末のカタルシスはまあまあ、登場する四人の女性はそれぞれに書き分けられていること位か。なにせ薄い。薄っぺらな印象。何も残らない。これが現代小説の形か。
大昔、丸山健二の芥川賞作品を読んで周りの景色が変わって見えたことを思い出す。いい小説というのは胸にどかんと来るんだね。
もう一つの「道化師の蝶」を読んでいるところ。印象記はまた後で。
0 件のコメント:
コメントを投稿