2012年3月4日日曜日

老いて・・・猫跨ぎ

  余り話題にしたくないことだが、先週か、元高裁の裁判官(78歳とか)が、老妻に首を絞められて殺された。夫妻ともども軽い認知症だったという。体には複数の痣があり、日常的に妻から暴力を受けていたらしい。元裁判官は名の知られた人だったとかだが、まことに最期は無惨だった。認知症の夫婦が何故放置されていたのか、子供はどうしていたのか、様々な疑問はあるが、今日もまた同じ様な事件があった。
  認知症の妻を「もう死なせてください」という言葉のままに殺害し、自分は手首を切ったが死にきれずうずくまっているところを、尋ねてきた娘に発見されたという。まことに哀しく無惨で救いのない事件だ。「老残」とはいいたくないが、かく人間は壊れてゆく。
  これは孤独死だが、元連合の鷲尾会長、元社会党の楢崎弥之助氏が相次いで死後、自宅で発見された。いずれも病死とかで、みな一人暮らしだった。元社会的名士であってもなくても、連れ合いがいてもいなくても、老いて放置される時代である。

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