2013年1月25日金曜日

すまんすまん・・・・逸徳

やめるといいながらまた書いている。しつっこいな。 実はやや説明不足があった。高遠女史は別に劣化ウラン弾のレポートをしようとしたわけではなく、ひろくイラク戦争における市民の被害と、特にこどもの問題を支援しようとしていた。 ベトナム戦争のときの大森記者を思い出す。すこし、説明不足だったな。 このことに関してエピソードをひとつ。2003年2月、アメリカのメイン州の田舎町の教会で開かれた150人ほどの平和集会で、当時13歳のシャーロットアルデブロンという女の子が、こどもの立場から反戦のスピーチをおこない、これが大変有名になって、全世界に紹介される。英文としてもなかなかの名文であると思うので、かって褌子さんにも紹介したことがある。ネットでも読めると思う。話はその先である。この内容に感動した日本の写真家森住卓さん、彼は10年にわたってイラクの子供たちの写真を撮り続けている人なのだが、その作品と彼女のスピーチをいっしょにして、講談社から「私たちは今イラクにいます」という写真絵本を出したのである。図書館でも読めるだろう。それがその年の産経新聞の児童文学賞を受賞することになる。この先がおもしろかった。森住氏は、イラク戦争にかかわるマスコミとしての産経の今までの姿勢を痛烈に批判して、賞をつきかえしたのである。(高額の賞金もあった・・・・もったいない・・・貧乏人の感想) これいいなあ。大好きなエピソードである。江戸っ子だよ森住さん、とやんやの拍手を送りたくなった。もう古い話だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿