2013年1月21日月曜日

武力信仰という幻想・・・褌子

 日本政府が日本人が危急の時に断固として助けに行くべきである。幸田君という青年がイラクにのこのこ旅行にでかけてテロ組織に捕まったとき小泉首相は「自己責任だ」といって見殺しにして処刑された。外交で手を尽くして助けるべきを助けず、アメリカ軍と一緒に自衛隊派遣を強行して元来親日的だった中東、アラブ諸国の信用を失ないつつある。戦後日本の貯金が底をついてきたという感じ。(こんどの日揮の事件の背景はまだわからぬことが多い。安倍内閣もすばやく外交的に動いたと思うが政府軍のほうの作戦があまりに急すぎた)
 しかし、イラク派遣自衛隊が、日本国憲法の枠にしばられて水道や道路建設など民生援助に徹して一切の戦闘行動にでなかったから一人の自衛隊員も戦死せず、イラク人も一人も殺さずに撤退にこぎつけた。アメリカ軍はイラクとアフガンですでに数千人の戦死者をだしている。日本人が他国で危急のたんびに武装した自衛隊を派遣していたら戦争になって殺し合いになるのではないか。だいたい戦争はそんなふうにして起きることが多い。
 政府が真っ先に飛んでいって八方手をつくして外交で助けるのだ。それが当たり前。平和憲法もっている国だからこそ説得力もあるし国際的な支援もえやすい。
 現に戦後一貫して日本は、戦争を放棄した国ですよと高々に宣言して友好的に日本人は海外で活躍してきた。アメリカ人は自国政府の政策で年中、民間人が人質になって殺害されるうきめにあっている。
  目には目を式の古くさい武力幻想はやめたほうが結局安全なのではないか。武力信仰にとらわれて平和憲法を活かせず自分の手足を縛って、それは一体誰の、また何のためか。全く不思議な武力信仰という幻想というしかない。
  中国が軍事大国になっているから、日本も国防軍つくって核兵器もって(石原前都知事がいつでも核武装できるように原発維持をとなえている)、ミサイルもって米軍と組んでどこへでも攻めていける・・・このみちは北朝鮮とまったく同レベルかそれ以下。
  ・・・自衛隊は東日本大震災でも大活躍したので今、東北の人びとは絶大な信頼をよせている。災害と他国の侵略から国民のいのちと財産、国土を守るに徹することによって定着してきた自衛隊が、集団的自衛権などといって米軍と組んで海外へでていくのは日本の対外的信用をなしくずすものだ。とくに東アジアにおいて日本の生きる道は平和憲法を武器に平和外交に徹するしかない。そのくらい日本・中国・韓国・アメリカの関係は抜き差しできぬほど深い経済的補完関係にある。尖閣問題での中国進出日本企業への暴動事件はそのことを立証した。

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