白川静がまだ無名の少壮学者だったころ、岩波新書で『漢字』を出した。すると藤堂明保が、岩波ともあろうものが、どこの馬の骨ともわからん奴にこんな本を書かせてけしからんと怒ったという。東大、京大を中心とする官学以外は眼中にもないということか。そういう藤堂明保が中国の文化大革命に猛烈に肩入れしていたのはよく記憶している。文革沈静化とともに急速に存在感を無くしていったね。自分の中の文革を失念していたわけだ。
似た話では、和田春樹という東大教授がいた。徹底した北朝鮮擁護派で、拉致問題はすべて反北鮮勢力の陰謀だと言っていた。今は影も形もない。象牙の塔にいて結局何も判っていなかったということだ。
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