北海道では岩見沢がひどい雪害になっているが函館もここ二三日短い周期の吹雪になっている。それに加えて真冬日の寒さが長く続いている。大変体には良くない。外に出たくないし、運動不足になるし悪循環におちいっている。新潟の雪の深さ、北海道の寒さ、沖縄南西諸島の青い海、なんと日本は自然の地域格差があるものなのだろう!あー!
だから俳句の受け止め方の違いもそんな所に影響されることも有りそうだ。と思いながら猫跨ぎさんの句を鑑賞した。
・歴史画のなかの未来図花八つ手・・・函館にも花八つ手はあるのだろうが探すのが大変。しかし句としては八つ手の花の向こうに暖かい未来が見えてくるようで時期としてぴったりはまった句に感じた。
・つけつけと女もの言ふ冬の浜・・・私もつけつけを広辞苑で引き直し成程と感心させられた。函館にはぴったり特選。
・開闢以来宇宙膨張餅を焼く・・・取り合わせが雄大かつ大胆で面白い。
・さみしさとさびしさは違ふと海鼠・・・海鼠の呟きが聞こえてきそうなのが面白い。下五のリズムが一寸悪いなと感じた。
そして拙句十句宜しくお願い致します。
・ 雁風呂や湯加減風に聞いてみる
・ 支え綱春まで断ちて進水す
・ サッチモのマウスピースや梅一輪
・ 臥龍梅古き瘡蓋落しけり
・ 水の春湿布斜めに貼られけり
・ 双清の軸に響きて猫の恋
・ ゼムクリップ挟み損ねて雪の束
・ 地下鉄に雪像溶けて乗りにけり
・ ポンポン船北窓開く気配かな
・ 横丁の煙草屋まで来て春一番
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