2012年2月28日火曜日

また懐旧談・・・  褌子

   猫跨ぎさんの猫が食欲改善し快方に向かうことを期待したい。
  あんたら、君ら、貴方たち とか十把一絡げにひとを呼ぶ猫跨ぎさんのクセに気がついた。こっちもこういう事には頓着しないクセの持ち主。みないろんなクセがあるから面白いのだ。
   10年くらい前の話だが、沙飛という日中戦争時の写真家の調査で中国にいったとき、保定というまちで隆興寺という中国十大寺のひとつに寄った。
   煉瓦づくりの立派な山門のなかに十数メートルの閻魔様みたいな木造が両側にたくさん並んでいて、入来者をにらんでいる。日本の寺の仁王に相当するのかと、古い寺だからこれも由緒ある閻魔様なんだろうなあと眺めていたら、ガイドの張さんが私の耳に「ぜんぶ偽物です」とつぶやくのである。文革時に紅衛兵が閻魔様に綱をつけて引きづり出して打ち首、焼殺したので、これは模造品だという。大昔のホコリをかぶっているようにみえるがホコリも偽物か…と苦笑した。
   当時の毛沢東にそそのかされて造反有理などと中国全土の文化財を破壊し武闘に発展した。これをまねして日本では全共闘があばれまわったが、あんな文化破壊運動をこれぞ革命だと若者たちに喝采を送った人たちも罪深い。
   じつをいうと中川先生も当初、勘違いして文革に期待していたふしがあった。わたしは就職していたが、文革の正体を暴露する日本共産党などの文献をよく速達で送ったものだ。

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