お師匠。16歳の愛猫とは、またすごい高齢ではありませぬか。お見舞い申し上げます。おそらくそこまで生きていると、自分が猫という自覚がなくなるかもしれず、まあご心配とは思いますが、面倒みてあげてください。
平家物語か。懐かしいなあ。高校時代の古典の授業で、一番感動した作品です。源氏物語なんか、全然面白くなかった。テストのとき、問題が配られて、出題されている古典作品の原文の最後を見ると、出典が出ているのだが、最初にそこを見て源氏物語とでていると、とたんに戦闘意欲がなえてしまい、やる気がなくなったのを覚えている。何がいいんだか、今でも面白くない。まあ、王様ははだかだ、と叫んだ少年の気分で。何がいいんだっと叫んでおこう。
平家物語である。まず、高校生のおいらでも感動したのはそのリズム感ある日本語の美しさだった。和漢混交文というのかな、リズムがあるので非常に覚えやすく、福原落ちなんかすぐ暗記できてしまった。「昨日は東関のふもとにくつばみをならべて十万余騎、今日は西海の波に艫綱をといて七千余人・・・・」ではじまる名文はどなたもご記憶がおありではないか。こういう日本語を生み出したのは、日本の誇りと、ひそかにその当時純朴な愛国少年は、心の中で思ったのである。
さらに、もうひとつあげたいのが色彩的表現の豊かさだ。那須の与一の場面なんか、色を再現してみるとまさに総天然色(古いっ)・・・・ いつか一度、本物の琵琶法師の語る平家物語を聞いてみたい。平家はいい。あれはいい。とにかく今でも胸ときめくぐらいすき。
で、この数日やや暖かくなった。梅が満開。
ここでクイズ いはめ
た
これなんと読むか。答え 「梅は咲いたか」(右めは左いた下」・・・・おそまつ。
先日、長崎であった友人から長崎名物の角煮まんじゅうが送られてきた。うむ、もつべきものは友。それもものくれる友といったのは、枕草子だったかなあ。よろこんで、さっそくチンしてひとつたべたら、そんなにすぐたべないでもと家人にぐちぐちいわれた。うるせえ、そんなに先はながくないんだ。今のうちにうまいものくってなにがわるい、と心の中でつぶやきながら食べた。長崎は静岡より5度ぐらい寒い。こんな漢詩を思い出だした。ああ、桜はまだかいな。
「聞くならく 彼の地未だ 雪深しと せめて君におくる 江南一枝の春」
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