2012年2月29日水曜日

エルピーダまでもが・・・国兼

  パナソニックの巨大赤字にも驚いたが、産業の米と言われた半導体まで沈没してしまった。80年代、我世の春とばかり世界を席巻していたのにと・・・、20年ぐらいの期間でこの凋落、平家物語の現代版を見ている感がする。かって、幸之助さんが「蛇口を捻ると水が出るような」という大量生産、大量消費の時代ではなくなってきているのに、相変わらず先代のやり方を踏襲してきたツケともいえる。

 所で、80年前後、利口でも半導体事業に進出し大阪に工場を作ったことを思い出す。半導体ビジネスは工場をフルに稼動しないと儲からないだけに、自社用のカスタムLSIだけでは赤字が積もるだけだった。他社に売り込もうとしても大手家電メーカーのLSIには足元にも及ばず、四苦八苦していた時に、大阪のおもちゃ屋の任天堂なる会社がゲーム機用の半導体を作って欲しいと来た。大手の半導体メーカーは「花札の任天堂」かといって馬鹿にして相手にしてくれなかったという。利口でも当時の経営陣は「花札屋」がと言っていたが、少しでも工場が稼動すればと、それがその後のファミコンゲーム機として世界的ヒット商品になり、お陰で利口の半導体事業もフル操業になり、赤字から脱皮した。その後は大手の半導体メーカーも任天堂に日参したと言う。

 新しい独創的なもの作る会社とは、大会社の技術者や企画マンなんかではなく、この任天堂やソニーの前身である、東京何とか会社で見るようにそのときの大手からは下位と見られ、蔑視された会社から生み出されるものかもしれない。

 今日は本当は「ここに生きる」という熊さん出演の映画を見て、その後は「ここで今飲んでいる」と言う名目で褌子さんと楽しく歓談しようと思っていた。が、この大雪で酒を飲んで滑ってひっくり返ってもと思い断念した。褌子さんには悪い事をしてしまったが、これは天災というべきなのか、それとも危機管理に対する私の過剰安全意識と言うべきものだろうか???

0 件のコメント:

コメントを投稿